働き方が多様化する時代ですがフリーランスにとって一番大切なのが案件獲得です。法人の考えや、人間関係がいやで会社を辞めて、フリーランスになる方も少なくない時代。しかし、フリーランスになったとしてもそう簡単には仕事はもらえません。会社勤めであれば、与えられた仕事をこなしていけばそれに対しての対価として給料が支払われるわけですが、フリーランスになると、自分で営業をして仕事(案件)を獲得しなければなりません。
どんなにスキルがあっても営業がうまくいかなければ、仕事は増えませんし、お金ももらえません。今回私は橋本 貢さんの書籍であるエンジニアデザイナーライターのための案件獲得ゼロからはじめての仕事が舞い込む!を読んでみました。Amazonでは電子書籍有料ランキング「ビジネスマナー」カテゴリ第1位を獲得し、とても注目されている書籍になっています。エンジニアデザイナーライターのためのと書いてありますが、他職種でも活かせるのではないかと思い、記事にしてみました。もちろん忖度無しで良かったところ、そうではなかったところも書いていきたいと思います。

著者について
橋本 貢さんとは?
橋本 貢(みつぐ)さん:エンジニア・デザイナー・ライターのための案件獲得: ゼロからはじめての仕事が舞い込む!の著者で29 歳 (購入時)Web 制作や開発案件のフリーランスの営業で元々は営業の人間。心機一転Webディレクターになりました。SNSで1,200人以上のコミュニティをまとめながら、Webフリーランスを目指す初心者の方々の相談に乗り、一人一人 に 合った営業スタイルや商材のアピール方法などを提案しています。1日2時間程度の活動だけで、年間売上3000万ほどの受注をコンスタントに獲得しています。 案件獲得より一部引用
口コミや評判は?
SNSではバズって大反響
執筆した本が母親にレビューで☆1とか付けられるのこの世で俺ぐらいしかいないと思う。https://t.co/K07HfL1chX pic.twitter.com/H95eebpMbj
— まん坊豆腐/*Web×営業*/ (@manbortofu) February 22, 2021
まさかのレビューに著者の母親が!いいね4.9万、RT1.2万と大反響でした。
Amazonレビューでも高評価
ノンセールマンにとって教科書となる一冊
ある程度のレベルにあるセールスマンにとっては革新的なことが書いてあるわけではないのでお勧めはできないが、ノンセールスマン且つフリーランスのエンジニアやデザイナー・ライターさん方にとっては教科書的な一冊になることは間違いない。
冒頭にあるドリルと穴の話はセールスマンでも陥りやすいスペック営業の罠がわかりやすく書かれており、クライントにとってのベネフィットをどうやって訴求するか、またそのベネフィットまで訴求できるようなフーランスのセルフブランディングについても書かれている。
当然、技術職が営業する際に陥りやすい「知識マウント」への注意も記載されている。
元セールスマンで現フリーランスの私にとっては「できる上司」をテキスト化しような本で、時々読み返したい内容だった。
もし、営業に抵抗があったり、どうすればわからないという方には90分程度で読めるので、入門書として気軽に読んでいただきたい。
どのように営業すれば良いか悩んでいた自分が励まされた1冊
駆け出しフリーランスがどのように営業をして、案件を獲得すればよいのかといった、課題の解決策が書かれていて参考になりました。私自身、プログラミングスクールに通ったものの、その後、どのように案件を探せば良いのか分からなかったため、具体的な営業方法などが学べて良かったです。
WEB系フリーランス向けの内容ではありますが、副業や転職を考えられている人にもオススメできる内容かと思います。
備忘録のため、特に参考になった箇所をまとめさせていただきます。
➀どのようにリード獲得をするか?見込み客を獲得するか?
→ポートフォリオの用意・気軽に声掛けいただけるような関係構築・泥臭い営業手法 など
➁一般的なエンジニアよりも営業職の年収が高いこと (経済産業省調べ)
→自身で対応できる案件だけじゃなく、他のフリーランスや制作会社に紹介できるような案件を取れるようになることによって、結果的に収入が増え、高単価の案件を紹介してもらうことに繋がる
元々、営業出身の方だからなのか、日本語や文章に違和感を覚える箇所がいくつかあったため、星4とさせていただいております。
ただ、この文章力であっても、数百万円規模の案件を獲得できている現実を知り、自分も頑張れるかもしれないと勇気付けられました。
フリーランス初心者でも営業する勇気が出る
Web系フリーランスをターゲットにしていますが、営業の仕方や単価に悩んでいる人は業種を問わず参考になると思います。
私もWeb系フリーランス初心者ですが、なんとなく、営業というとコミュ力が高くて、なんかすごいことが出来ないといけないような気がして、先輩ライターに営業を薦められても勇気が出せずにいました。
でも、この本を読んで「営業」に対するイメージが変わりました。
・クライアントとの関係性
・セールスの仕方(自分のアピールの仕方)
・単価の考え方
など、
・営業で成果を出している人がどのように考えてコミュニケーションをとっているのか
・クライアントがどのようなことを期待しているのか
を踏まえつつ、実例を提示しながら解説してくれるので、営業初心者の私でもどういうこと意識すればいいのかが理解でき、思ったよりも営業って怖くないんだと感じることが出来ました。
実際、この本で書かれているノウハウ(?)は契約が続いている人とのやりとりで思い当たる部分が多かったです。
・アポイントを取る電話で話す内容
・プロフィールの書き方
・会ってもらえる営業メールの書き方テンプレート
のように実際に行動するときの見本となるような実例も多く掲載されていたので、この本を参考にしながら挑戦してみたいと思いました。
誤字脱字、節の区切れがわかりにくいなど、少し読みにくさを感じたので☆を1つ減らさせていただきましたが、内容としては文句なしの☆5です
どんな内容?
全てをご紹介することはできないので、大きな項目だけご紹介。
・自分を売り込む~稼ぐフリーランスの営業テクニック
・安い単価に勝る提案内容
・マーケティングの原理を知って、自分のスキルを売り出す
・継続的に案件をもらい、仕事を途切れないようにする方法
大きく4つに分かれていて、どの内容も気になる内容ばかりでした。
メインとしてはエンジニア・デザイナー・ライターのためのということもあり、それに関連した営業テクニックが書かれています。専門用語も結構書かれているので、関係ない職業の方は「何のこと?」と思ってしまうかもしれません。
この書籍の大事なこと
オンリーワンの価値を提供できれば、No. 1になる必要はないという部分、どんな業界でも上には上がいます。努力を続ければある程度のスキルは上がりますが、限界はあります。しかし、その企業にとってオンリーワンの存在、「一緒に仕事をし続けたい」と思ってもらうことがとても大切だと書かれています。例えば、腕は一流でもコミュニケーションがうまく取れなく会社側の要望通りに出来ない人よりも腕は平均くらいだけど、コミュニケーションが取れて、会社の要望通り仕上げてくれる人なら後者を選ぶはずです。
コミュニケーション=「信頼関係」が非常に大切ということがこの書籍には書かれています。自分がもしも会社側だったらどんな人と一緒に仕事をしたいのか考えてみましょう。会社の事を常に考えてくれる、そんな熱意のえる営業マンと会社の事もたいしてわかっていなく、おすすめですよ!任せてください!と言う人と仕事をしたいと思う人はほとんどいないはずです。この書籍にはそんな信頼関係を気づくためのヒントがたくさん書かれています。
今の時代、コロナの影響もあり、インターネットを使ったコミュニティツールが当たり前になっていますが、この書籍では顔を合わせて話し合うことが重要だと書かれています。「会いたい」と思ってくれるようなテンプレートも書かれていて、
① 挨拶
② 相手の関心事を描写( 失礼 の ない よう に)
③ ポートフォリオ と スキル セット
④ 連絡先やWeb サイト、SNS
⑤ 会いたいという情熱とパーソナルな結びの言葉( テンプレートであると匂わせないように)
更に詳しい解説が書かれているのですが、「あ~なるほどな」と読んでいる自分も納得するような内容でした。この内容はほんの一部であり、SNSを使った案件獲得法など今時の手法も書かれていました。
読み終わっての感想
読み終わってみると当たり前なことばかり
この書籍の中には、「この人と一緒に仕事をしたいな」と思ってくれる手法や「信頼関係」を築く方法などたくさんかかれています。でもこれって、仕事をする上で当たり前のことですよね。フリーランスに関わらず、一般企業に勤めていても信頼できない人に仕事は与えられないし、この人なら大丈夫!と思う人に仕事を任せるわけです。でも当たり前の事を当たり前にやるっていうことがとても難しかったりします。フリーランスとして案件獲得をしたい方もそうではない職種の方でも是非1冊目に読んで欲しい書籍だと思います。
kindleultimateを登録すれば、30日間無料で書籍を読み放題
案件獲得ではAmazonで購入できます。本として買うこともできますが、kindle版をkindleultimateで登録すれば、30日間無料で書籍を読み放題することができます。いつでもどこでも場所を気にすることなく読むことが出来ておすすめです。